復活節
「わたしはまことのぶどうの木」 教会は主を恐れ聖霊の慰めを受け信者の数が増えていった(使徒言行9:31参照) 早速、今日(きょう)の第一朗読ですが、福音史家ルカが、その福音書の続編として初代教会の紀元30年から63年までの、輝かしい歴史を編集した使徒…
「わたしは良い羊飼いである」 あのナザレの人、イエス・キリストの名によるものです(使徒言行4:16b参照) 早速、今日の第一朗読ですが、福音史家ルカが、紀元30年から63年までの聖霊に満たされた最初期の教会の歴史を編集した使徒言行録の4章からの抜粋で…
「あなたがたに平和があるように」 回心して立ち帰りなさい(使徒言行禄3:19参照) 今日の第一朗読ですが、福音史家ルカが、その福音書の続きとして紀元30年から63年までの初代教会の輝かしい歴史を編集した使徒言行禄の3章からの抜粋にほかなりません。 ち…
「一同は聖霊に満たされて話し出した」 教会の誕生を振り返って 典礼の暦では、復活の主日に始まった50日間をまさに一つの祝日として祝い続けた復活節が、今日の聖霊降臨の主日のミサで終り、明日からは年間に入ります。 それでは、早速、今日の第一朗読の使…
「すべての民をわたしの弟子にしなさい」 聖霊降臨の約束とイエスの昇天 今日の第一朗読ですが、福音史家ルカが、その福音書(第一巻)の第二の書(第二巻)として、編集した使徒言行録の冒頭の箇所であります。 ですから、両書(りょうしょ)とも、次のような…
「父は別の弁護者を遣わしてくださる」 私を愛しているならば わたしの掟を守る(ヨハネ14:15参照) 今日の福音も、先週に引き続き福音史家ヨハネが伝えるイエスの最後の晩餐(ばんさん)の席上(せきじょう)、切々と語られた告別説教の第一部「聖霊を与える約…
「父への道であるイエス」 わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業をおこなうようになる (ヨハネ14:12b参照) 早速、今日の福音ですが、先週に引き続きヨハネ福音書の14章からの抜粋(ばっすい)であります。 しかも、文脈(ぶんみゃ…
「わたしが来たのは羊が命を受けるため しかも豊かに受けるためである」 回心しなさい。イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば賜物として聖霊を受けます。(使徒2:38-39参照) 復活節の間、第一朗読は、使徒言行録…
「二人の目が開けイエスだと分かった」 (1)二人の目は遮(さえぎ)られていてイエスだとは分からなかった(ルカ24:16参照) 今日の福音は、ルカだけが伝えている復活のイエスが、エマオに向かって恐らく逃亡中のクレオパと、もう一人の弟子に現れてくださっ…
「弟子たちは主を見て喜んだ」 その日 週の日の初めの日の夕方(ヨハネ20:19参照) ヨハネ福音書の文脈では、この20章の冒頭で、「週の初めの日、朝早く、まだ暗いうちに、マグダラのマリアは墓に行った(同上20.1)」から、主の愛しておられたもう一人の弟…
「もう一人の弟子も入って来て、見て、信じた」 キリストと共に復活させられたのですから、上にあるものを求めなさい (コロサイ3:1参照) 今日の第二朗読は、使徒パウロが、56年から58年にかけて、ローマの獄中から、コロサイの教会の信徒に宛ててしたため…
「あの方は死者の中から復活された」 恐れることはない。行ってわたしの兄弟たちにガリラヤに行くように言いなさい(マタイ28:9参照) 福音記者マタイは、イエスの復活の出来事を、独自なタッチで極めて(きわ)ドラマティックに描いています。 まず、「マグダ…
「聖霊がすべてのことを教え ことごとく思い起こさせてくださる」 聖霊に満たされて他の国々の言葉で話し出した(使徒言行録2.4参照) 初めに、本日(ほんじつ)の祭日の由来を簡単に振り返ってみましょう。 そもそも、復活日後50日は、初期のキリスト教徒にと…
「祝福しながら天に上げられた」 地の果てに至るまでわたしの証人となる(使徒言行録1.8参照) 初めに、本日の祭日の由来を簡単に振り返ってみましょう。 実は、初期キリスト教では、キリストの昇天を祝う特別な祭日はなかったのであります。 むしろ、キリス…
「平和をあなたがたに残し わたしの平和を与える」 わたしたちは満場一致で決定しました(使徒言行録15.25参照) 私たちは、今、2023年10月にバチカンで「共に歩む教会のためー交わり、参加、そして宣教」と言うテーマによって開催される世界代表司教会議第1…
「互いに愛し合いなさい」 見よ、わたしは万物を新しくする(黙示録21.5a) 早速、今日の第一朗読ですが、先週に引き続きヨハネの黙示録21章からの抜粋であります。しかも、今日の箇所は、新しい天と地が、終末つまり救いの完成の暁(あかつき)に、実現する次…
「わたしは羊に永遠のいのちを与える」 弟子たちは喜びと聖霊に満たされていた(使徒言行録13.52参照) 早速、今日の第一朗読ですが、使徒言行録13章からの抜粋であります。 ちなみに、この13章は、パウロの第一回宣教旅行の前半の活動を報告している箇所と…
「福音宣教の喜び」 イエスの名のために(使徒言行録5.41参照) 今日の第一朗読は、使徒言行録の5章からの抜粋であります。 この書物は、ルカ福音記者が、その福音書の第二部として、西暦30年から63年までの初代教会における使徒たちの宣教活動を編集したと…
「あなた方に平和があるように わたしもあなたがたを遣わす」 多くの男女が主を信じその数はますます増えた(使徒言行録5.14参照) 今日の第一朗読は、使徒言行録の5章からの抜粋ですが、この書物は、福音記者ルカがその福音書の第二部として、初代教会にお…
「見て、信じた」 民に述べ伝え、力強く証しする(使徒言行録10.42参照) 福音記者ルカが編集した初代教会における使徒たちの活躍を伝えているのが、使徒言行録です。 この書物の前半での主人公は使徒の頭であるペトロであり、後半は異邦人の使徒パウロに変…
「出かけて行って実を結ぶように任命した」 み言葉を聞いている一同の上に聖霊が降った(使徒言行録10.44参照) 今日の第一朗読の使徒言行録ですが、福音記者ルカは、まず、マルコ福音書を下敷きにして、独自の資料を加えた福音書を、西暦70年から80年にかけ…
「わたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、豊かな実を結ぶ」 聖霊の慰めを受け基礎が固まって発展し(使徒言行録9.31参照) 聖霊降臨によって誕生したエルサレムの教会に、復活のイエスから直接、異邦人の使徒になる召命を受けた使徒パ…
「良い羊飼いは羊のために命を捨てる」 主は羊飼い(詩編23.1参照) ちなみに、初代教会のキリスト者の心をとらえたのは、まさに良い羊飼いの姿をしたイエスでした。キリスト教徒を迫害していたローマ皇帝のコンスタンティヌス大帝が313年にキリスト教公認の…
「あなたがたはこれらのことの証人となる」 わたしたちは復活の証人です(使徒言行録3.15参照) 早速、今日の第1朗読ですが、福音記者ルカが、その福音書に続く初代教会の歴史を編集した使徒言行録の3章からの抜粋であります。 ちなみに、この言行録で、前半…
「父がわたしをお遣わしになったように わたしもあなたがたを遣わす」 主イエスの復活を証しし神の恵みが一同に豊かに注がれた(使徒言行録4.33参照) 早速、今日の第一朗読ですが、復活の恵みによって生き方を根本的に変えられたキリスト者の初期の信仰共同…
「もう一人の弟子も入って来て見て信じた」 神はイエスを三日目に復活させ(使徒言行録10.40参照) 早速、今日の第一朗読ですが、福音記者ルカは、第一巻つまり福音書で、イエスの誕生からエルサレムで天に上げられるまでの出来事を語り、第二巻つまり使徒言…
「神の偉大な業(わざ)を語る」 聖霊が語らせるままに話し出した 今日の第一朗読は、使徒言行録の2章からの抜粋でありますが、その編集者である福音記者ルカは、エルサレムにおける教会の誕生の出来事を、いともドラマチックに、次のように伝えてくれます。 …
「地の果てに至るまでわたしの証人となる」 聖霊が降(くだ)ると力を受ける 早速、今日の第一朗読ですが、福音記者ルカが、その福音書の続編つまり第二巻として編集した使徒言行録の冒頭の箇所の抜粋であります。 ですから、復活させられたイエスが、弟子たち…
「あなたがたを、孤児(みなしご)にはしておかない」 愛しているなら掟を守る 今日の福音は、先週に引き続き、ヨハネ福音書の14章の告別説教の第一部の続きの箇所、15節から21節までの抜粋であります。 そこで、すでに、先週確認したように、福音記者ヨハネは…
「わたしは道・真理・いのちである」 王的祭司である神の民 まず、初めに、今日の第二朗読を、少し丁寧に振り返ってみましょう。 この朗読箇所は、使徒ペトロの手紙一2章4節から9節までの抜粋であります。この手紙は、当時のオリエント世界において軍事・経…