2024-01-01から1年間の記事一覧

復活節第5主日・B年(24.4.28)

「わたしはまことのぶどうの木」 教会は主を恐れ聖霊の慰めを受け信者の数が増えていった(使徒言行9:31参照) 早速、今日(きょう)の第一朗読ですが、福音史家ルカが、その福音書の続編として初代教会の紀元30年から63年までの、輝かしい歴史を編集した使徒…

復活節第4主日・B年 (24.4.21)

「わたしは良い羊飼いである」 あのナザレの人、イエス・キリストの名によるものです(使徒言行4:16b参照) 早速、今日の第一朗読ですが、福音史家ルカが、紀元30年から63年までの聖霊に満たされた最初期の教会の歴史を編集した使徒言行録の4章からの抜粋で…

復活節第3主日・B年(24.4.14)

「あなたがたに平和があるように」 回心して立ち帰りなさい(使徒言行禄3:19参照) 今日の第一朗読ですが、福音史家ルカが、その福音書の続きとして紀元30年から63年までの初代教会の輝かしい歴史を編集した使徒言行禄の3章からの抜粋にほかなりません。 ち…

復活節第2主日(神のいつくしみの主日)・B年(24.4.7)

「見ないのに信じる人は幸いである」 心も思いも一つにし、一人も貧しい人がいなかった(使徒言行禄4:32;34参照) ちなみに、今日の第一朗読の出だしのことば「心も思いも一つにし」ですが、ガクタン司教さまの司教叙階記念カードのタイトルにほかなりません…

復活の主日・B年(24.3.31)

「見て、信じた」 神はイエスを三日目に復活させ、人々の前に現してくださいました(使徒言行禄10:40参照) 早速、今日の第一朗読ですが、福音史家ルカが編集したとされる使徒言行録によるイエスの復活に至るまでの宣教活動の報告にほかなりません。 初めに…

受難の主日(枝の主日)B年(24.3.24)

「本当にこの人は神の子だった」 打とうとする者には背中をまかせ、ひげを抜こうとする者には頬をまかせた(イザヤ50:6参照) 今日の第一朗読は、第二イザヤの(40章-55章)第二部で「主なる神の計画の実行」が、預言されますが、そこで歌われるのが「主の僕…

四旬節第5主日・B年(24.3.17)

「新しい契約を結ぶ日が来る」 わたしの律法を彼らの胸の中に授け 彼らの心にそれを記す(エレミヤ31:33b参照) 早速、今日の第一朗読ですが、紀元前7世紀から6世紀にかけてユダ王国で活躍した預言者エレミヤの「新しい契約」にまつわるメッセージにほかなり…

四旬節第4主日・B年(24.3.10)

「モーセが荒れ野で蛇を上げたように 人の子も上げられねばならない」 この主がユダのエルサレムに御自分の神殿を建てることを わたしに命じられた (歴代誌下36:23c参照) 早速、今日の第一朗読ですが、歴代誌下が伝えるバビロンへの強制移住からようやく解…

四旬節第3主日・B年(24.3.3)

「イエスの言われる神殿とは ご自分の体のことだった」 神はこれらすべての言葉を告げられた(出エジプト20:1参照) 早速、今日の第一朗読ですが、出エジプト記が語るシナイ山での契約の基礎である十戒がイスラエルの民が聞こえるところから、与えられた場面…

四旬節第2主日・B年(24.2.25)

「これはわたしの愛する子これに聞け」 あなたは、自分の独り子である息子すら、わたしにささげることを惜しまなかった(創世記22:12参照) 早速、今日の第一朗読ですが、百歳を超えた晩年のアブラハムが、彼の人生における最大の試練を、摂理に導かれて見事…

四旬節第1主日・年年(24.2.18)

「時は満ち神の国は近づいた」 雲の中に虹が現れると契約を心に留める(創世記9:14-15参照) 早速、今日の第一朗読ですが、創世記が語る洪水の後(あと)、主なる神とノアとの間に結ばれた次のような契約の場面であります。 「わたしは、あなたたちと、そして…

「世界病者の日」(年間第6主日)・B年(24.2.11)

「イエスは深く憐れんで」 本日は「世界病者の日」に当たっていますので、初めに、教皇フランシスコの第32回「世界病者の日」教皇メッセージのさわりの箇所を、朗読いたします。 まず、メッセージのタイトルを「『人が独りでいるのはよくない』関係性をいや…

年間第5主日・B年(24.2.4)

「彼女は一同をもてなした」 忘れないでください わたしの命は風に過ぎない(ヨブ7:7参照) 早速、今日の第一朗読のヨブ記ですが、教えの書であると同時に長編(ちょうへん)の詩でもあり、その偉大な教えは、人生における避けることのできない苦しみの神秘に…

年間第4主日・B年(24.1.28)

「権威ある者としてお教えになった」 あなたの同胞の中からわたしのような預言者を立てられる(申命記18:15a参照) 早速、今日の第一朗読ですが、申命記が語るモーセが、民に「主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる…

年間第3主日(神のことばの主日)・B年(24.1.21)

「回心せよ、そして福音に信頼せよ」 初めに、本日が「神のことばの主日」と定められた経緯を説明します。 実は、教皇フランシスコは、2019年9月30日に発布(はっぷ)なさった使徒的書簡によって、年間第3主日を「神のことばの主日」と制定なさいました。 そ…

年間第2主日・B年(24.1.14)

「来なさいそうすれば分かる」 どうぞお話ください、僕(しもべ)は聞いております(サムエル記下3:10e) 早速、今日の第一朗読ですが、最後の師士(しし)サムエルについて書かれたとされるサムエル記上の少年サムエルの、みことばを聞くという召命を受けた場面…

主の公現・B年(24.1.7)

「幼子を拝み贈り物をささげた」 主の栄誉が宣(の)べ伝えられる(イザヤ60:6参照) 早速、今日の第一朗読ですが、第三イザヤが,紀元前6世紀ごろ、バビロンへ強制移住させられていたイスラエルの民が、半世紀ぶりに故国に戻った時に仰ぎ見る、なんと神の栄光…