2024-01-01から1年間の記事一覧

王であるキリスト・B年 (24.11.24)【世界青年の日】

「わたしの国は、この世には属していない」 見よ、「人の子」のような者が天の雲に乗り「日の老いた者」の前に来て(ダニエル7:13参照) まず、初めに今日の第一朗読ですが、ダニエル書7章からの抜粋であります。 ちなみにこのダニエル書ですが、紀元前6世紀…

年間第33主日・B年(24.11.17)

「その日、その時は、だれも知らない」 多くの者が塵の中の眠りから目覚める(ダニエルの預言 12:2参照) 今日の第一朗読は、ダニエル書の12章からの抜粋で、ダニエルが見た世の終わりに関するヴィジョン【幻】を伝える極めて幻想的な場面にほかなりません。…

年間第32主日・B年(24.11.10)

「やもめは行って エリヤの言葉どおりにした」 主がエリヤによって告げられたみことばのとおり、壺の粉は尽きることなく(列王記上 17:16参照) 初めに、今日の第一朗読ですが、預言者エリヤの活躍を物語る列王記上17章からの抜粋にほかなりません。 ちなみ…

年間第31主日・B年(24.11.3)

「隣人を自分のように愛しなさい」 あなたは心を尽くし、魂をつくし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい(申命記6:5参照) まず初めに、今日の第一朗読ですが、モーセ五書の最後にある申命記の6章からの抜粋であります。 ちなみにこの申命記ですが、…

年間第30主日・B年(24.10.27)

「あなたの信仰があなたを救った」 主よ、あなたの民をお救いください、イスラエルの残りの者を(エレミヤ31:7d参照) まず初めに今日の第一朗読ですが、エレミヤ書31章からの抜粋であり、北イスラエルの回復の預言にほかなりません。 ちなみに、このエレミ…

年間第29主日・B年(24.10.20)

「人の子は仕えられるためではなく 仕えるために来た」 わたしの僕(しもべ)は多くの人が正しい者とされるために彼らの罪を自ら負った(イザヤ53:16b参照) まず、初めに今日の第一朗読ですが、第二イザヤ書53章からの抜粋(ばっすい)にほかりません。 実は、…

年間第28主日・B年(24.10.13)

「わたしたちは何もかも捨てて あなたに従ってまいりました」 知恵と共にすべての善が、わたしを訪れた(知恵 7:12参照) まず、初めに今日の第一朗読ですが、知恵文学の代表作「知恵の書」7章からの抜粋で、知恵のすばらしさを説明している個所に他なりませ…

年間第27主日・B年(24.10.6)

「こどものように神の国を受け入れる人でなければ 決してそこに入ることはできない」 男は父母を離れて女と結ばれ二人は一体となる(創世記2:9参照) まず、初めに今日の第一朗読ですが、創世記が語る神が結婚制度を定められたことを伝える第2章からの抜粋…

年間第26主日・B年(24.9.29)

「これらの小さな者の一人を躓(つまず)かせるもの者は」 主が霊を授けて主の民のすべてが預言者になればよい(民数記11:29参照) まず初めに、今日の第一朗読ですが、民数記11章からの抜粋にほかなりません。 ちなみにこの民数記ですが、紀元前6世紀の捕囚時…

年間第25主日・B年(24.9.22)

「人の子は人々の手に引き渡され殺される」 本当に彼が神の子なら助けてもらえるはずだ(知恵12:18参照) まず、初めに今日の第一朗読ですが、知恵の書の2章からの抜粋にほかなりません。 この知恵の書ですが、恐らくキリスト降誕の約半世紀前に編集された最…

年間第24主日・B年(24.9.15)

「あなた方(がた)はわたしを何者だというのか」 打とうとする者には背中をまかせ、ひげを抜こうとする者には頬をまかせた(イザヤ50:6参照) まず、初めに、今日の第一朗読ですが、第二イザヤが伝える「主の僕(しもべ)の歌」の三番目の歌(イザヤ50:4-9)に…

年間第23主日・B年(24.9.8)

「耳の聞こえない人を聞こえるようにし 口のきけない人を話せるようにしてくださる」 そのとき歩けなかった人が鹿のように躍りあがる(イザヤ35:6参照) まず、最初に今日の第一朗読ですが、バビロンへ強制移住させられていたイスラエルの民が、ようやく故国…

年間第22主日・B年(24.9.1)

「神の掟を捨てて人間の言い伝えを守っている」 わたしが命じるとおりにあなたの神、主の戒めを守りなさい(申命記4:2b参照) 早速、今日の第一朗読ですが、旧約聖書のある申命記4章からの抜粋であります。 この申命記は、神の民イスラエルの指導者モーセの…

年間第21主日・B年(24.8.25)

「あなたは永遠の命の言葉を持っておられます」 主を捨てて ほかの神々に仕えることなど するはずがありません(ヨシュア記24:16b参照) 今日の第一朗読ですが、ヨシュア記24章からの抜粋で、イスラエルの民が、神に忠実に仕えることを、再確認する場面にほ…

年間第20主日・B年 (24.8.18)

「このパンを食べる者は永遠に生きる」 わたしのパンを食べわたしが調合した酒を飲むがよい(箴言9:5参照) 早速、今日の第一朗読ですが、知恵文学に属する箴言(しんげん)の9章の冒頭の個所ですが、因みに、この箴言は、格言(かくげん)の書とも言われ、紀元…

年間第19主日・B年(24.8.11)

「わたしが与えるパンとは 世を生かすためのわたしの肉のことである」 その食べ物に力づけられた彼は、四十日四十夜歩き続け、ついに神の山ホレブに着いた(列王記上19:4-8参照) 今日の第一朗読は、列王記上19章からの抜粋であります。 しかも、今日の個所…

年間第18主日・B年/日本カトリック平和旬間8.6~15(24.8.4 )

「わたしが命のパンである」 これこそ主があなたたちに食物として与えられたパンである(出エジプト16:15d参照) 今日の第一朗読ですが、出エジプト記16章からの抜粋であります。ちなみにこの出エジプト記は、イスラエルのエジプトの奴隷の家からの解放から…

年間第17主日・B年(24.7.28)

「イエスはパンを取り 感謝の祈りを唱えてから 人々に分け与えられた」 人々に食べさせなさい(列王記下 4:42b参照) まず初めに、今日の第一朗読ですが、列王記下 4章からの抜粋であります。 ちなみに、この列王記上下ですが、紀元前970年ごろのダビデ王の…

年間第16主日・B年(24.7.21)

「飼い主のいない羊のような有様(ありさま)を 深く憐れみ」 ダビデのために正しい若枝を起こす(エレミヤ23:56参照) まず、初めに今日の第一朗読ですが、預言者エレミヤが伝えるやがて到来(とうらい)する牧者の預言にほかなりません。 実は、このエレミヤ(…

年間第15主日・B年(24.7.14)

「二人ずつ組みにして遣わすことにした」 行って、わが民イスラエルに預言せよ(アモス7:15参照) まず、初めに、今日の第一朗読ですが、紀元前8世紀ごろ、北イスラエル王国で活躍した預言者アモスが、神の民イスラエルに預言するように主なる神から派遣され…

年間第14主日・B年(24.7.7)

「人々はイエスを理解しようとしなかった」 彼らは自分たちの間に預言者がいたことを知るであろう(エゼキエル2:5参照) 今日の第一朗読ですが、捕囚地(ほしゅうち)でただ一人預言者として活躍したエゼキエルの預言者としての使命を確認する場面と言えましょ…

年間第13主日・B年(24.6.30)

「娘よ、あなたの信仰があなたを救った」 神は人間を不滅な者として創造し、御自分の本性の似姿(にすがた)として造られた(知恵2:23参照) 今日の第一朗読ですが、知恵の書の1章と2章からの抜粋であります。 ちなみに、この知恵の書ですが、紀元前一世紀にア…

年間第12主日・B年(24.6.23)

「風や湖さえ従うではないか」 高ぶる波をここでとどめよと命じた(ヨブ記38:11参照) 早速、今日の第一朗読ですが、知恵文学の代表作ヨブ記の38章からの抜粋であります。 この書物は、恐らく半世紀にわってユダ王国の王を筆頭に要人たちが、戦勝国バビロニ…

年間第11主日・B年(24.6.16)

「たとえを用いて神の国について語られた」 イスラエルの高い山にそれを移し植えると、うっそうとしたレバノン杉となる(エゼキエル17:23参照) まず、初めに今日の第一朗読ですが、預言者エゼキエルが、戦勝国の首都の近郊に強制移住させられていたイスラエ…

年間第10主日・B年(24.6.9)

「神の御心(みこころ)を行う人こそ わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ」 彼はお前の頭(あたま)を砕き、お前は彼のかかとを砕く(創世記3:15参照) 早速、今日(きょう)の第一朗読ですが、旧約聖書の最初にある創世記3章からの抜粋で、人間が初めて犯した罪、…

キリストの聖体・B年(2024.6.2)

「これは契約の血である」 わたしたちは主が語られたことをすべて行い守ります(出エジプト記24:7b参照) まず、初めに今日の第一朗読ですが、出エジプト記が語る、モーセがシナイ山で神との契約を結んだ場面にほかなりません。 ちなみに、この出エジプト記…

三位一体の主日・B年(24.5.26)

「父と子と聖霊の名によって洗礼を授けなさい」 他(た)の国民の中から選び出しご自分のものとされた(申命記4:34参照) まず初めに、今日の第一朗読ですが、神の民イスラエルが、40年にわたる荒れ野の旅の後(のち)、ようやくたどり着いたヨルダン川のほとり…

聖霊降臨の主日・B年(24.5.19)

「一同は聖霊に満たされ」 ”霊“が語らせるままに ほかの国々の言葉で話し出した(使徒言行禄2:4参照) 早速、今日の第一朗読ですが、福音史家ルカがその福音書の続編として編集した初代教会の紀元30年から63年までの、33年間の重要な歴史的出来事を伝える使…

主の昇天・B年(24.5.12)

「天に上げられ神の右の座に着かれた」 地の果てに至るまでわたしの証人となる(使徒言行録1:8b参照) まず初めに、今日の第一朗読ですが、福音史家ルカがその福音書の続編として編集した最初期初代教会の紀元30年から63年までの、33年間の重要な歴史的事実…

復活節第6主日・B年(24.5.5)

「互いに愛し合いなさい これがわたしの命令である」 聖霊の賜物(たまもの)が 異邦人の上にも注がれるのを見て大いに驚いた(使徒言行10:45参照) まず初めに、今日の第一朗読ですが、復活節にちなんで使徒言行禄の10章からの抜粋でありますが、今日の個所は…