降誕節

聖家族・B年(23.12.31)

「幼子はたくましく育ち」 アブラムは主を信じた、主はそれを彼の義と認められた(創世15:6参照) 早速、今日の第一朗読ですが、まさにアブラハム物語の核心に触れる箇所といえましょう。すなわち、アブラハムの信仰について最も古い伝承であるだけでなく、…

主の公現(2023.1.8)

「幼子を拝み黄金、乳香(にゅうこう)、没薬(もつやく)を、贈り物として献(ささ)げた」 主の栄誉(えいよ)が述べ伝えられる(イザヤ60:6c参照) まず、初めに本日(ほんじつ)の祭日の由来を振り返ってみましょう。 実は、すでに四世紀の初めに、エジプトのアレ…

主の降誕(夜半のミサ)22.12.24

今日ダビデの町であなたがたのために 救い主がお生まれになった その名は「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」(イザヤ9:5d) 今宵(こよい)、全世界の善意(ぜんい)の人々と共に、救い主イエスの誕生を共に祝うことが出来るその聖書的意義を確認…

主の洗礼・C年(2022.1.9)

「あなたはわたしの愛する子 私の心に適う者」 慰めよ、わたしの民を慰めよ(イザヤ40.1参照) 紀元前538年に終わるバビロン捕囚の末期(まっき)の時代を生きた第二イザヤは、捕囚民に向かって次のような慰(なぐさ)めと希望のメッセージを預言しています。 「…

主の公現・C年(2022.1.2)

「異邦人がキリスト・イエスによって 同じ約束にあずかる者となる」 初めに、本日の祭日の由来を振り返って見ましょう。 教会は、家畜小屋で貧しくお生まれになった救い主イエスを、降誕祭で盛大に祝い、今日(きょう)は、東方の博士たちによって公に礼拝され…

主の降誕(日中のミサ)2021.12.25

「み言葉は人間となり われわれの間に 住むようになった」 地の果てまで すべての人が神の救いを仰ぐ(イザヤ52.10b参照) 紀元前6世紀、イスラエルの主だった人々が、バビロニア帝国の首都バビロンの近郊に強制移住させられていたいわゆる捕囚時代に、第二…

主の洗礼・B年(2021.1.10)

「あなたはわたしの愛する子わたしの心に適う者」 聞き従って魂にいのちを得よ(イザヤ55.3参照) 教会は、典礼歴に従い、主の降誕を、降誕節として十八日間にわたって祝い本日(ほんじつ)の主の洗礼の祝日によって締めくくります。 それでは、早速、今日(き…

主の公現(2021.1.3)

「王たちは射し出でるその輝きに向かって歩む」 あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く(イザヤ60.1参照) まず、初めに今日(きょう)の祭日の由来を、振り返って見ましょう。 実は、西方教会では、今日のマタイ福音書に基づいて東方の占星術(…

神の母聖マリアの祭日(2021.1.1)

「神の母聖マリアを祝う」 神は御子(おんこ)を女から生まれた者として遣わした(ガラテヤ4.4参照) 初めに今日(きょう)の祭日の「神の母」という称号について確認してみましょう。 まず、聖母マリアを「神の母」として崇(あが)めるのは、例えば、すでに433年…

聖家族の祝日・B年(2020.12.27)

「幼子はたくましく育ち、知恵に満ち 神の恵みに包まれていた」 アブラムは主を信じた(創世記15.6参照) 早速、今日の第一朗読を振り返って見ましょう。 今日の朗読箇所は、創世記の15章と21章からの抜粋であります。 実は、アブラハムですが、この段階では…

七十五回目のクリスマス

初めてのクリスマス 初めてカトリック教会を訪ねたのは、小学六年生の夏休みであった。 それは、母がある日突然、三人の子どもたちに「教会に行きなさい」と一方的に命じたからである。 当時、我が家は母方の親戚を頼って旧満州から引き上げてきて、それまで…

主の公言・A年(1996.1.6)【マタイ2:1-12】

メシアの星に導かれて 主を探し求める 今年も、主の導きに日々従う一年にしたい。そのために東方の学者たちのように絶えず主を探し求めなければならない。今年が本当に良い年になるのは、主の示す道を忠実に歩むからである。 「王としてお生まれになった方は…

降誕節第3主日・A年(1995.12.17)【マタイ11:2-11】

来るべき方は あなた だれを迎えるのか 「ほかの方を待たなければなりませんか」 イエスがどのようなお方なのか、洗礼者ヨハネもまだわかっていなかったのだろうか。イエスが何をなさっているのかを、しっかり見なければならない。 「見えない人が見えるよう…

主の洗礼・C年(2016.1.10)  

「聖霊によって新しく生まれさせ 新たに造りかえる洗い」 主の洗礼は、何をもたらすのか 今日、なぜ主の洗礼を特別に祝うのでしょうか。 それは、イエスがヨルダン川で洗礼者ヨハネがから受けられた洗礼こそ、イエスがメシアとして人々の前にデビューした最…

主の公現・C年(2016.1.3)

「人々は皆、黄金と乳香を携えて来る」 みな集いあなたのもとに来る(イザヤ 60.4) 今日の祭日の由来について少し説明しましょう。 東方教会では、この祭日は、マタイとルカの福音書に基づいてイエスの誕生と幼児物語が背景となっております。 一方、西方教…

聖家族・B 年 (2014・12・28)

「アブラムは主を信じた 主はそれを彼の義とみとめた」 みことばは人間となり、我々の間に住まわれた 降誕祭の日中のミサで、わたしたちは、「みことばが、人間となられ、わたしたちの間に住むようになった」という素晴らし出来事を、全世界の善意の人々をと…

主の公現(2014.1.5)

「御ひとり子を諸国の民に示された」 主の公現の祭日の由来 典礼の暦では、まだ降誕節が続いています。ですから、今日の主の公現の祭日は、降誕祭の中で祝わうのであります。実は、主の公現の典礼の由来を少し歴史的にふりかえってみますと、すでに三世紀頃…

聖家族・A 年(2013.12.27)

「愛は、すべてを完成させる絆」 聖家族の祝日の由来 降誕祭を盛大に祝った私たちは、来年の 1 月 12 日の主の洗礼の祭日までの期間を、降誕節として主の降誕を盛大に祝い続けます。 そして、その八日間に入る日曜日には、聖家族の祝日を祝います。ですから…